江田神社、あのスピリチュアルカウンセラーも注目するパワースポット

2025-01-21

宮崎県宮崎市の阿波岐原町(あわきがはらちょう)にある神社。それが江田神社(えだじんじゃ)です。

この江田神社は、テレビ朝日で2005年〜2009年まで放送された人気番組「オーラの泉」でおなじみのスピリチュアルカウンセラー・江原啓之さんも「特に素晴らしいパワースポット」として紹介していたことで非常に有名です。

今回の記事では、そんな江田神社の魅力を、余すところなく解説したいと思います。

ぜひ最後まで、この記事を読んでください。

【江田神社 スピリチュアル】江田神社の概要

  • 名前:江田神社(えだじんじゃ)
  • 住所:宮崎県宮崎市阿波岐原町字産母127
  • ご祭神:伊邪那岐尊 (いざなぎのみこと)伊邪那美尊 (いざなみのみこと)

江田神社は宮崎市を代表するリゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」の西側の県道11号沿いにあります。

宮崎駅からは、車でおよそ15分で到着します。

江田神社は近年ではパワースポットとして多くの人が足を運ぶ神社ですが、延喜式にも記載された日向式内四座(ひゅうがのくにしきないよんざ)のひとつであり、その日向式内四座(ひゅうがのくにしきないよんざ)の中では由緒の最も古い神社でもあります。

延喜式とは何か?

延喜式(えんぎしき)は、平安時代中期に編纂された格式の式をまとめた法典です。三代格式(弘仁格式、貞観格式、延喜格式)のうち、ほぼ完全な形で残っているのは延喜式だけであり、細目まで規定されているため日本古代史の研究の上で非常に重視されています。

日向式内四座とは何か?

日向式内四座とは、日向國(宮崎県)で837年に官社に預かった「都農神社(つのじんじゃ)、都萬神社(つまじんじゃ)、霧島岑神社(きりしまみねじんじゃ)、江田神社(えだじんじゃ)」の四社を指す言葉です。それらの四社は延喜式の神名帳に記載されている「式内社(しきないしゃ)」として列格され、古来より皇室から尊ばれあがめられました。

【江田神社 スピリチュアル】江田神社の歴史

江田神社の歴史は以下の通りです。

  • 創建年代:不明
  • 837年:官社に列格
  • 851年:従四位下を授かる
  • 859年:従四位上に進められる
  • 927年:延喜式神名帳にて日向国式内社四座の一社として登載
  • 970年:正一位に昇格
  • 1183年:伊邪那美尊(いざなみのみこと)を配祀
  • 1662年:外所大地震の大津波により「社宝・文書・社殿」を喪失。産土神として奉斎。
  • 1873年:県社に列格
  • 1907年:神饌幣帛料(しんせんへいはくりょう)の供進を指定される

【江田神社 スピリチュアル】江原啓之さんの江田神社評

私がスピリチュアリズムの世界に入っていったのはごく自然な流れの中でのこと。

生来持っていた霊的な能力とは別に、サンクチュアリ(聖域)やスピリチュアルな世界というのは、非常に身近なものでした。というのは幼いときから祖母に連れられ、神社や仏閣に毎月のように行っていたからです。

信仰に親しんでいることの良さというのは、礼儀作法を覚えることにあります。先祖や神様を敬うということに慣れ親しんでいると、自然と目上の人を敬うことにもつながり、きちんとした挨拶を覚えることになります。

また古くから伝わっているしきたりを知ることになります。しきたりを学ぶことば、子どもを教育するにあたって、とても大事なことだと思います。神社に入ったら「お参りをする前に手を洗う」「参道の真ん中を歩いてはいけない」といった伝統的な作法があります。そんな中に「学び」があるのです。

このような昔から伝えられてきた作法は、今の時代だからこそ重要で、若い人たちのために、復活させるべきことだと思います。

近年、一昔前では信じられないような事件や犯罪が後を絶ちません。このような犯罪は、目に見えないものに対する敬いをなくしたことが原因ではないかと思っています。

「心」は目に見えないものですが、特別に宗教を持たなくても、「バチがあたる」や「お天道様に顔向けできない」という道徳観念が身についている人は嘘がつけないもの。神様や仏様を拝むだけでなく、お祭りに行くような気楽な中にも「学び」があります。信仰に親しむことで、軌道修正できる道が身に付くのです。

宮崎の魅力は何と言っても「原点であること」です。

基本になっているものは、普遍的で変わりません。宮崎は天孫降臨から始まる神話の国であり、神話の世界というのは普遍的です。神話の世界を訪ねることで、子育てや仕事など生活のこと全般について見つめることができるのではないでしょうか。

神社などのスピリチュアルスポットの素晴らしい点は、切り替えができるということです。生きていく上で起こる全てのことがらに対して見つめ直すことで、人生の切り替えができるのがスピリチュアルスポットです。そんな意味では「心のテーマパーク」と言えるのではと考えています。

私が宮崎のスピリチュアルスポットの中でも特に素晴らしいと思っている神社のひとつが江田神社です。あれだけ由緒あるお宮でありながら、これまで知らない人が多かったようです。それは、現代の人々が、お宮の大きさなどの物質的価値で尊ぶ傾向があるからかもしれません。

しかし、実際に大切なのは、見た目の豪華さではなく由緒なのです。これほど由緒ある 江田神社やみそぎ池などは、汚さず、後世まで残していかなければならない大切なサンクチュアリです。

2008年発行のパンプレット「スピリチュアルみやざき」(心の安らぎと癒しを巡る旅)より

江原啓之さんは、スピリチュアルカウンセラーでありスピリチュアリズムの伝道者です。

2005年〜2009年にテレビ朝日で放送され、視聴率15.9%を叩き出した「オーラの泉」というスピリチュアルトーク番組で、江原啓之さんは非常に有名になりました。

スピリチュアリズムは日本語訳をすると「心霊主義」と呼ばれ、19世紀半ばに英国で火がつきヨーロッパ全土や米国までブームが波及しました。

近代のスピリチュアリズムは死者との交流から始まりましたが「交霊会(こうれいかい)、骨相学(こっそうがく)、近代神智学(きんだいしんちがく)」とすそ野は広がり、科学者や思想家の支持も得ながら社会改革運動にまで発展しました。

1998年にはWHO(世界保健機構)が人間の健康の条件の中にSpirituality(スピリチュアリティ)という言葉を加えることが議論された事もあり、スピリチュアルブームは2000年以降は特に加速度的に広がっていきました。

江原啓之さんは、もともとは神職の方で東京都世田谷区にある北澤八幡宮で実習生を勤めた経験があります。その後、スピリチュアリズムの本場とされる英国に何度も渡って理論を学び、日本でのカウンセリング活動に取り入れていたようです。

ちなみに最近はヨーロッパや米国ではなく、ブラジルが「スピリチュアリズムの盛んな国」となっていたりします。

【江田神社 スピリチュアル】江田神社で得られるご利益

江田神社では以下のご利益を得ることができます。

  • 夫婦和合
  • 殖産振興
  • 結婚の神
  • 安産祈願
  • 恋愛成就
  • 厄除け
  • 縁結び
  • 子授け

なぜなら伊邪那岐尊 (いざなぎのみこと)と伊邪那美尊 (いざなみのみこと)を祀っているからです。

伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)と伊邪那美尊(いざなみのみこと)は、日本神話に登場する夫婦の神で、日本の国土や多くの神々を生み出しました。

そのため、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)と伊邪那美尊(いざなみのみこと)を祀る神社では恋愛や結婚、子育てに関するご利益を得ることができます。

【江田神社 スピリチュアル】江田神社の見どころ

江田神社の「見どころ」を以下で紹介します。

禊池(みそぎいけ)

江田神社本殿に向かって左側に禊池(みそぎいけ)への道があります。

舗装されていない森の中の小道ですが、途中に案内板があるので、その案内板が示す通りに歩いて行けば5分ほどで着きます。

禊(みそぎ)には以下のような神話があります。

日本神話において、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)と伊邪那美尊(いざなみのみこと)は「海・山・船・食料・火」などの神を次々と生みました。

ところが最後に生んだ「火の神で負った火傷」がもとで伊邪那美尊(いざなみのみこと)は命を落とし、黄泉の国へと去ってしまいます。

そのことに嘆き悲しんだ伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)は、火の神を手に掛けて黄泉の国に赴きます。

出迎えた伊邪那美尊(いざなみのみこと)は「黄泉の国の神に相談してきます。その間私をご覧になってはいけません」と言い残し、御殿の奥に消えていきました。

「ご覧になってはいけません」と言われ、逆に待ちきれなくなった伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)は御殿の中に入ってしまいます。

そこで伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)が見たものは、妻の変わり果てた姿でした……。

妻である伊邪那美尊(いざなみのみこと)の変わり果てた姿に驚いた伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)は、なんと驚いて逃げ出してしまいます。

それに怒った伊邪那美尊(いざなみのみこと)は「恥をかかされた」と伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)を追いかけます。

伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)は、黄泉の国の境界付近であわや捕まるというとき、大岩で道をふさいでようやく九死に一生を得ました。

「黄泉の国は随分汚く嫌なところであった」

そんなことを言い残し、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)は日向の阿波岐原(あわぎはら)で、罪や穢れを取り除いて自らを清める禊(みそぎ)を行い、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、須佐之男命(すさのうのみこと)、月読命(つくよみのみこと)が誕生することになります。

日向とは現在の宮崎県と鹿児島県の一部を占めていた旧国名です。つまり、この江田神社の禊池(みそぎいけ)こそが、神話において伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)が禊(みそぎ)を行った地であります。

みそぎの碑

江田神社の一の鳥居を潜った左手に駐車場があり、その片隅に「みそぎ碑」があります。

伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)と三貴神(須佐之男命・天照大神・月読命)を表現する石碑です。

「日」と書かれているのが天照大神(あまてらすおおみかみ)で「月」と書かれているのが月読尊(つくよみのみこと)「海」と書かれているのが素盞鳴尊(すさのおのみこと)です。

日本神話において伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)の禊(みそぎ)の際に、右目を洗うと月読尊(つくよみのみこと)、鼻を洗うと素盞鳴尊(すさのおのみこと)、左目を洗うと天照大神(あまてらすおおみかみ)が生まれたと伝えられます。

この「みそぎの碑」の並び順は「左:須佐之男命・真ん中:天照大神・右:月読命」となっており、並び順に関しては神話との関連性はないようです。

大きなコブのある、ご神木のクスノキ

社殿に向かう途中の参道右手に、ご神木のクスノキがあります。

実は、そのご神木のクスノキにはピカピカに光っている「大きなコブ」があります。

スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんも「このクスノキには大きなパワーがある」と言及されており、多くの参拝客がこの「大きなコブ」を撫でて、パワーを受け取っているようです。

招霊木(おがたまのき)

江田神社(えだじんじゃ)には、もうひとつのご神木があり、それが招霊木(おがたまのき)です。

社殿左側に植えられており、この招霊木(おがたまのき)こそが天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れた時に天鈿女命(あめのうずめ)が実のついた枝を手に持って踊ったことで知られ、これが神楽鈴(かぐらすず)の起こりともいわれています。

古代の江田駅跡

江田神社(えだじんじゃ)の社殿奥に「古代の江田駅跡」と書かれた看板があります。

古代の江田駅跡

この付近は古代の江田駅跡である。

古代の律令時代の頃、中央と地方を結び、物資及び手紙の運搬をするために、官道が作られた。

そして、約30里ごとに、駅が作られた。

駅には、駅馬が置かれた。

日向国では、16の駅が作られた。

その一つが、江田駅であり、この江田神社の敷地内にあったと、伝承されている。

律令時代(りつりょうせいじだい)とは西暦701年~1000年の間のことで、駅馬(えきば)とは、律令制下の古代日本において、駅伝制の主要施設として設置された駅である駅家(えきか)に備えられた馬で、駅使や旅客の乗用に使われていました。

日向国(当時の宮崎)では、16の駅が作られており、その1つが江田駅であり、この江田神社の敷地内にあったということです。

江田神社、あのスピリチュアルカウンセラーも注目するパワースポット:まとめ

以上、宮崎県宮崎市の阿波岐原町(あわきがはらちょう)にある江田神社(えだじんじゃ)について解説させて頂きました。

江田神社(えだじんじゃ)は森の中にあり、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんが言う以上に、不思議なパワーの感じられる神社だと思います。

非常に素晴らしい場所なので、ぜひ現地まで足を運んでみてください。