日本の歴史を学ぶと、「神武天皇」と「天照大神」という名前が出てきます。正直なところ、日本史かと言われると、神話の話になってくるので、実話か否かなど、議論を呼ぶ話にはなってきます。しかし、全てが全くのフィクションとも思えず、事実を基に神格化をするために、多少無茶な脚色をがっつりつけたものなのではないかと推測しています。とは言え、読み物としては大変面白いですし、すごくロマンを感じるストーリーだと個人的には思っています。特に宮崎県に行くと、「天孫降臨の地」だったり、「天岩戸」など、東征を行う前の彼らにまつわる史跡や地名など、言い伝えが残っていたりもします。
この2人は日本の建国に深く関わっているとても大切な存在ですが、関係性がいまいちわかってないってご意見をちらほら耳にします。さらに、伊勢神宮という特別な神社が、この二人の関係を象徴する場所として知られています。では、神武天皇と天照大神がどのように関係しているのか、そして伊勢神宮のエピソードを通じてその物語を見てみましょう。
1. 天照大神(あまてらすおおみかみ)とは?
天照大神は、日本の神話に登場する太陽の神様です。彼女は、空の上にある高天原(たかまがはら)という神々が住む世界を治めていました。天照大神は、日本の神々の中でも特に重要な神様で、光や命、そして国全体を守る存在とされています。
2. 神武天皇(じんむてんのう)とは?
神武天皇は、日本の初代天皇とされています。彼は、日本列島を統一し、最初の天皇として国を治めたとされています。神武天皇は、実在した人物とも神話上の存在とも言われていますが、日本の歴史の始まりを象徴する存在です。
3. 二人の関係は「子孫」?
天照大神と神武天皇は、実は「ご先祖様とその子孫」という関係です。天照大神の「孫」であるニニギノミコトが地上に降りてきて、その後、ニニギノミコトの「ひ孫」が神武天皇になります。つまり、神武天皇は天照大神の「孫」の「ひ孫」にあたります。そう考えると間に4代いるので結構遠い関係と思ってしまいます。
4. 伊勢神宮と天照大神
伊勢神宮は、天照大神を祀る日本で最も重要な神社です。この神社は、天照大神が自らの魂を鎮めるために選んだ場所とされています。伊勢神宮には、天皇が代々守ってきた「三種の神器」の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」が納められています。八咫鏡は、天照大神が神武天皇をはじめとする子孫たちを守る象徴でもあります。
伊勢神宮は、天照大神と神武天皇のつながりを深く感じることができる場所で、毎年、多くの人々が参拝に訪れます。特に、天皇の即位や新年には、天皇が伊勢神宮を訪れ、天照大神に祈りを捧げる「親祭(しんさい)」が行われます。このように、天照大神が神武天皇とその子孫である天皇を見守り続けているとされる伊勢神宮は、日本の心の中心とも言える場所なのです。日本人の故郷など言い方をしますよね。
5. なぜこの関係が重要なの?
天照大神の血を引く神武天皇が初代天皇であることで、天皇が国を治めることは神様に守られた、特別なことと考えられていました。この伝承は、日本の歴史や文化の基礎を作る大切な部分です。さらに、伊勢神宮が天照大神を祀る場所として日本全国からの信仰を集めていることも、この関係の重要性を示しています。
まとめ
どうだったでしょうか。天皇も神道も日本の歴史、日本人を語る上では外せない内容となっていますし、現在まで続いている八百万の神々との共生は、無意識のうちに生活の一部となっているものだと思います。その始まりが彼らの話となるわけです。神武天皇と天照大神の関係は、日本の建国神話の中心にあります。天照大神は、太陽の神様として日本全土を守り、神武天皇はその「孫」の「ひ孫」として初代天皇になりました。この関係は、伊勢神宮という特別な場所で今も大切にされています。伊勢神宮を訪れることで、天照大神と神武天皇のつながりを深く感じることができるでしょう。