幕末No.1の人気を誇る人物といえば坂本龍馬。

幕末の動乱を描いたドラマや映画には必ずといっていいほど登場し、その演じるキャストが注目されています。

 

そこで今回は、坂本龍馬の性格や、近江屋で暗殺された時の最期の様子を分りやすく解説します。

 

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坂本龍馬の性格と評価

龍馬の性格は武市半平太が「肝胆もとより雄大」と語っています。

簡単にいうと、「人間としての器が大きい」という意味で、物事に恐れたり、躊躇したりすることがない精神力を持っていたようです。

 

 

長州藩士の三吉慎蔵も「一見すれば豪気に見えるけど、温和に事を成す。但し胆力が極めて大きかった」と語っています。

また、陸媛隊隊士の田中光顕も「長州の高杉晋作に似て、度量が広く小さなことにこだわらない」と述べています。

 

こういった証言から、坂本龍馬はとにかくスケールが大きく、小さなことにこだわらない度胸のある人物だったことが分かります。

 

幕末の風雲児と言われた、高杉晋作と龍馬は性格的にも似た部分があったようですね。

 

その他にも『普段は物静か』、『狡猾』、『親しみやすい』など、様々な証言があるので、個人的にはONとOFFの区別がハッキリとした性格だったのではないかと思っています。

 

性格ではないですが、外見的特徴として色が黒く、目つきが鋭い(怖い)、背中にも毛が生えているほど毛深かったといった証言は何人かの証言で共通している部分です。

 

豪胆で大きなことも言うけど普段は冷静沈着、愛嬌もあって細かいことは気にしない。

かなり人から好かれる性格であったことは間違いないようです。

 

そして体も大きく、剣術でも北辰一刀流の免許皆伝を受けたと言われているくらいなので、剣客としての迫力も持ち合わせていたようです。

これは勝海舟が明治維新後に語った「沈着で、なんとなく冒しがたい威権があっていい男だったよ」という言葉が物語っています。

 

 

近江屋での最期の様子

そんな坂本龍馬ですが、京都の近江屋で中岡新太郎と共に暗殺されてしまいます。

犯人は新撰組という説もありましたが、現在では見廻組の佐々木只三郎とその部下であるとする説が有力です。

 

中岡慎太郎と共に近江屋の2階にいた龍馬は突然踏み込んできたこの刺客に襲われます。

龍馬は暗闇の中で一の太刀で額を横に切られ、刀をとろうと振り返った背中を斬られます。

 

さらに三の太刀を鞘に入ったままの刀で受け止めるも、相手の刀の振り下ろす威力に負けて頭部を斬られています。

賊が去った後、瀕死の中岡慎太郎が意識を取り戻すと、龍馬は行燈の明かりに刀を照らして、そこに映る自分の姿を見ていました。

 

そして中岡に「手はきくか(動くか)」と問いかけ、中岡が「手はきく」と答えます。

しかし中岡の方が傷が深いと判断した龍馬は助けを呼ぼうと、隣の部屋に移動します。

 

しかし、意識が遠のいていくのが分かったのか「俺は脳をやられた。もういかん。」と言って絶命したと言います。

龍馬が最期を迎えたこの日は、奇しくも龍馬の33歳の誕生日でした。

 

 

この龍馬の最期の様子は瀕死の状態でありながらも2日間生き続けた中岡慎太郎の証言によるもので、最後の最後まで中岡慎太郎を気遣っていた龍馬の優しさを知ることができます。

 

 



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