前回、43話では幸村が必死に牢人衆を説得して大坂城から出撃する作戦を納得させたものの、茶々の鶴の一声で大阪城に籠城して徳川軍を迎え撃つことになりました。
そのため、作戦の練り直しを迫られた幸村。
今回の44話『築城』では、大坂城を守る砦として真田丸を築こうとしますが、またしても幸村の策に邪魔が入ってしまいます。
真田丸44話『築城』のあらすじ
大坂城の図面を広げて眺めている幸村。
自分が徳川軍なら南から攻めると考え、大坂城の南に出城を築くことを決めます。
昌幸でも同じことを考えたはず・・。
そう考えていた幸村の元へ、作兵衛と佐助が到着します。
作兵衛からすえが仮祝言を挙げたことを聞いて喜ぶ幸村。
それと同時に、信幸の息子である信吉と信政が徳川方として出陣していることを聞かされます。
真田丸の築城
大野治長に対して、城の南に出城を築きたいと申し出る幸村。
この時、後藤又兵衛も同じ考えを持っていたことを聞かされます。
ただ、又兵衛が出城を築きたいと思っていた理由は敵が攻めてくる最前線で戦いたいと思ったから。
この時、幸村は又兵衛がこの戦いで死ぬ気であることを悟り、自分は勝つための城を造ることを決意します。
出城の前に空堀を堀り、手柄をあげようと押し寄せてくる敵の勢いを逆茂木や乱杭で削ぐ。
鉄砲を2列に配置して弾込めの時間を短縮するなど、幸村が考えた出城には真田の軍略が存分に散りばめられていました。
この出城に『おもしろい』と納得する又兵衛。
幸村は五人衆と木村重成を集めてそれぞれの布陣を提案します。
この幸村の布陣案に全員納得、秀頼も『見事な陣立て』と太鼓判を押します。
しかし、この幸村の活躍を面白く思っていなかったのが大蔵卿局と織田有楽斎。
『幸村の兄である信之が徳川の家臣であるため、幸村も内通しているかもしれない』と不信感をつのらせ、主要な箇所を牢人衆が守るようになっていた陣立てを変更するように命じます。
作り直された陣立ては主要箇所を豊臣の直臣が守る配置。
これに嫌気が差した毛利勝永、後藤又兵衛、長宗我部盛親は豊臣を見限ろうとします。
そんな3人を制して茶々に直談判に行く幸村。
しかし、茶々には危機感がなく、力になってくれそうな雰囲気はありません。
そんな時、大野治長と木村重成が幸村の前に現れ、『戦をするのはそちらだ。思うようにされよ』と、治長の一存で幸村の布陣に決めたことを告げます。
早速、出城造りに取り掛かった幸村は作兵衛に真田勢全ての鎧兜を赤で統一するように命じます。
これは戦国最強と謳われた武田家の赤備えを取り入れて、軍団の士気を高めようという作戦でした。
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織田有楽斎の横槍
大阪城内を巡回していた織田有楽斎は幸村たち牢人衆が勝手に陣を張っているのに驚き、大蔵卿局に知らせます。
有楽斎はすぐに大野治長を呼び出し『徳川を打つために幸村を信じた』という治長のを叱り飛ばします。
秀頼にも幸村を信じたいという気持ちがあるものの、結局、有楽斎に押し切られて出城の築城は中止になります。
幸村たちの元を訪れて築城を中止するようにと命じる有楽斎。
幸村は目で治長に合図を送りますが、治長は『すまぬ。』と詫びるだけ・・。
夕刻になると幸村と同じように陣を撤去する事になった毛利勝永と後藤又兵衛が大坂城を出ていこうと幸村を誘いにやってきます。
『豊臣を見捨てるわけにはいかぬ』
幸村がそう答えると、それを聞いていた秀頼が現れ、『この出城を仕上げよ。私が許す。私はそなたたちを信じておる』と築城の許可を出します。
そしてその足で茶々の居室に向かい『この城の主は私です。この戦、牢人たちに力を借りなければ我らの負けでござる。』と言って茶々と大蔵卿局を説得します。
徳川軍の動向と真田丸の完成
一方、徳川秀忠が二条城に入り家康の命を受けた30万もの大軍が京に集結していました。
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『難攻不落と言われる大坂城と言えども、そこに籠もる大半は牢人。我らの勝利は疑いなしじゃ』と檄を飛ばす家康。
一方大坂城では、『こんな寄せ集めで30万の大軍に勝てるのか?』と不安げな又兵衛に対して、『我らは関ヶ原で苦汁をなめた。本当の戦いを知っている。一方、敵はほとんど戦を知らない。この差は大きい。』と幸村が返します。
完成した出城の前で赤い鎧を身に着けて並ぶ大助や作兵衛。
『ようやくこれで城持ちになった』と幸村は満面の笑み。
高梨内記がこの出城の名前を尋ねると『決まっておるだろう。真田丸よ。』と、幸村は誇らしげに作兵衛が掲げた六文銭の旗を見上げた。
続き⇒45話『完封』のあらすじ
(参考:大河ドラマストーリー)
真田に伝説的な想いを想う身としては
最終回あたりのタイトルが「伝説」とかにならないかと期待してる。