真田丸のストーリーブックで紹介されているあらすじは29話までなので、次のストーリーブックが発売されるまで詳細なネタバレは書くことができませんが、あらすじを楽しみにしてくれている人が多いので簡易あらすじを記載しておきます。
今回の簡易あらすじは予告などから推察した部分もあるので、参考程度でみて下さいね(笑)
31話の簡易あらすじ
31話は栄華を極めた豊臣秀吉の最期が描かれます。
痴呆症を発症し、意識が朦朧としている秀吉。
この機会を逃さず、秀吉亡き後の政治を少しでも有利に運びたいと画策するのが徳川家康と本多正信でした。
家康と正信は秀吉に遺言状を書かせるべく、秀吉に強引に筆をとらせるという強硬手段に打って出ます。
これに危機感を覚えたのが石田三成。
三成は家康の行動に危機感を覚え、何とかして家康を排除しておきたいと昌幸に対して家康の暗殺を依頼します。
この依頼に反応を示したのは昌幸よりも出浦昌相。
普段から再び戦乱の世に逆戻りする事を願っていた出浦は、自ら家康を襲撃する事を昌幸に伝え、昌幸もこれを承諾します。
家康の命を狙って徳川屋敷に忍び込んだ出浦昌相。
そこで本多忠勝と対峙して刃を合わせることになります。
その場には徳川屋敷を訪れていた真田信幸の姿もありました。
結局、忠勝の働きで家康の暗殺計画は失敗。
真田家と徳川家を繋ぎとめるのは信幸の存在だけとなってしまいます。
一方、大坂城ではすっかり弱りきった秀吉が最期の時を待っていました。
表面に出す態度とは裏腹に秀吉亡き後の情勢を画策する家康。
大坂城で秀吉が息を引き取ると、時代は関ヶ原の戦いに向けて動き出します。
31話『終焉』の感想
参謀の怖さ
とうとう天下人・秀吉が亡くなりましたね。
最期は寧や茶々、信繁たちに見守られながら最期を迎えるのかと思いきや、真田丸で描かれた最期はとても寂しいものでした。
意識が朦朧としている状況で本多正信と石田三成のに無理やり遺書を書かされたり、秀吉が信長の命令で処罰した茶々の兄・万福丸の亡霊を見たりと、ちょっと可哀想になってしまうくらいでした。
そんな中でハッキリしたとこが1つ。
それは家康を支える本多正信の怖さです。
強引に秀吉に筆を握らせて遺書を書かせようとするやり方は、無理強いをするなと家康も目を背けるほどでした。
家康でさえ気が引ける事を躊躇なくやってしまう正信の冷徹さ。
以前にも信繁と板岡部江雪との交渉の場で、平然と北条を見限るという行動がありましたが、1度こうすると決めたら相手に対して容赦はしない正信みたいな人物が一番怖いです。
真田丸の家康は聡明でありながらどこか抜けた部分があるので、その部分を本多正信がフォローし、天下人に押し上げるという図式になっています。
真田丸では上杉景勝の右腕である直江兼続もセコム直江(上杉景勝のセキュリティという意味)と呼ばれいい働きをしていますが、本多正信の参謀っぷりは老獪さも加わって、直江兼続よりもかなり上手のような気がします。
いつの時代でも優秀なNo,2がいるというのは重要なんですね。
家康襲撃
そして、31話のもう1つの見せ場だったのが真田昌幸のNo,2である出浦昌相。
家康の暗殺を企てて徳川屋敷に忍び込むも、真田信幸に気配を察知され、本多忠勝に深手を負わされるという状況になってしまいました。
ただ、本多忠勝との一騎打ちでは全く引けをとらず、傷を負っても忍びの技で窮地を脱出する能力。
ここまでくると、武将の個人的戦闘能力では出浦昌相が最強だという事は間違いなく、信長の野望であれば武力が98くらいはないとおかしいレベルです(笑)
昌相は徳川屋敷に出向く前に佐助に対して、『自分が家康を仕留められなかったら、次ぎはお前がやれ』という言葉投げかけていました。
結果的に今回の家康襲撃は失敗。
という事は、大坂の陣(もしくは関ヶ原?)の際には佐助による家康襲撃が行なわれるのかもしれません。
それにしても前半戦は影の薄かった信幸が徳川家康の元で名将ぶりを発揮してきました。
今回、知らなかったとは言え出浦の襲撃から家康を守り、大きな恩を売ったことが忠勝や家康から信頼を得ることに繋がったのであれば、何だかんだ言っても、信幸にとっては忠勝の存在がプラスに働いているようです(笑)。