上田城の戦いに勝利をおさめたものの、梅という最愛の妻を亡くした信繁。
春日山城に戻った信繁は、豊臣秀吉に会うために上洛する上杉景勝について大阪城に向かいます。
そしてそこには、茶々や石田三成、加藤清正といった秀吉配下の武将達との出会いがありました。
1分で分かるあらすじ
- 第一次上田城の戦いに勝利するも梅は真田丸を卒業。
- 真田信伊は囚われた牢の中から石川数正を調略するという荒技。
- 数正の裏切りに戦々恐々の家康。
- 天正の大地震が発生。復興のため豊臣vs徳川の戦はお預け。
- 家康、信伊の調略スキルを評価して中途採用。
- 秀吉が関白となり諸大名に挨拶に来いと要請。
- 上杉景勝は上洛を決めるも自分自身で本音と建前に苦しむ。
- 父さんが弟ばかりを重用する事に寂しさを感じる長男・信幸。
- 制作者の都合で信繫と共にきりが大坂へ向かうことに。
- 上杉景勝一行を出迎えた三成。信繁は眼中にない様子。
- 酒の席で信繁に本音を漏らす景勝。秀吉の下はイヤだ。
- 徳川を裏切った石川数正が何故か真田を逆恨み。信繁説得⇒了承。
- 大阪城に着くも秀吉は多忙。
- 三成の屋敷で加藤清正が泥酔。
- 翌日、信繁は茶々と会話をし、いよいよ秀吉との対面
真田丸第14話のあらすじ(ネタバレあり)!!
石川数正の調略
上田城の戦いで徳川軍に勝利を収めた真田家。
しかし、信繁には妻である梅を失うという最悪の出来事が待ち構えていました。
失意の中、春日山城に戻った信繁に気を使う上杉景勝と直江兼続ですが、信繁の表情は沈んだままです。
一方、徳川家康は真田との戦いを見越して駿府城を改修。
真田昌幸は駿府城に囚われの身となっていた弟の信伊を使って、家康の重臣・石川数正を調略。
豊臣秀吉の元へ寝返らせる事に成功します。
重臣の石川数正が豊臣についたことで徳川家内部の機密情報が秀吉に漏れることを心配した徳川家康は真田攻めを中止し、信濃から撤退します。
そして、牢に入りながらも石川数正を調略した真田信伊の手腕を評価、裏切られるリスクを承知の上で徳川家の家臣として召抱えます。
豊臣秀吉の台等
一方、豊臣秀吉は賤ヶ岳の戦いで柴田勝家を破り関白に就任。
徳川や北条を含めた全国の大名に上洛を要請します。
この上洛要請に対して上杉景勝は、挨拶をしに行くだけで家臣になる気はないと言いながらも、心の中では秀吉の軍門に下ることを決断していました。
そうすれば徳川や北条は上杉領を攻めることはできず、時間が稼げるという算段です。
そして景勝は秀吉との謁見に信繁を同伴させます。
信繁が秀吉のいる大阪城に向かったことを知った昌幸は、信繁を使って秀吉の真意を探らせるように画策。
信幸は信繁ばかりが重用されることにどこか寂しさを感じます。
石田三成の登場
信繁の大坂行きが決まると三十郎は、北条の沼田城攻めから城を守る父・頼綱の元へ行くことに。
そこで三十郎の代わりにきりが信繁に同行することになります。
秀吉の元へ向かう景勝一行は加賀で石田三成の出迎えを受けます。
その晩は宴が催されますが、信繁は三成や兼続らとは離れた所で1人で膳を前にしていました。
信繁の扱いに腹を立てるきり。
しかし信繁は娘のすえの話をしてほしいときりに頼み、きりはすえは作兵衛が育てる事になったと伝えます。
作兵衛がすえを育てることになったという話を聞いた信繁は少し安心します。
そんな中、景勝に呼び出された信繁。
景勝は秀吉の家臣にはなりたくなたっかと吐露し、義のために生きるといいながらも強い者に従わなければいけない自分を嘆きます。
そんな景勝に対して信繁は『この世に義があることを示してほしい』と託します。
大坂に行く前に京都に入った景勝一行。
これは『上洛』という形式にこだわる三成が、すぐに大坂に下らせるわけにはいかないと考えた演出でした。
そんな計算高い三成に対して不快感を抱く信繁。
するとそこへ、徳川を裏切り秀吉についた石川数正が訪れます。
数正は徳川と豊臣が対立したために居場所をなくし、信伊の調略に乗ったことを後悔し、真田への恨みを募らせている事を打明けます。
そんな数正に信繁は、
『先が見えないのは皆同じ。だから必死で生きている。』
『人を騙したり裏切る事もあるが、それは善悪では計れない。』
と伝えます。
取り合えず先へ踏み出すようにと数正に伝える信繁。
数正はその後、信州松本10万石の大名となります。
秀吉との対面
大阪城に到着するも秀吉が多忙なため会うことができず、その夜は三成の家に泊まることになった信繁。
そこには酔っ払って秀吉への愚痴をこぼす加藤清正がいました。
信繁はその様子を見つめます。
そして翌日、信繁は大阪城で秀吉を待っている時に、茶々に出会います。
茶々は天真爛漫な性格で、秀吉が信繁に会いたがっていたと言い残して去っていきます。
やがて片桐且元に別の部屋に通された信繁は秀吉と対面することになります。
続き⇒第15話のあらすじ
14話『大坂』の感想
前回、第一次上田城の合戦で徳川軍を撃退し、信繁の最愛の妻・梅がなくなるという怒涛の展開だった真田丸。
今回の14話『大坂』は小休止的な回で、石田三成と豊臣秀吉、片桐且元など、新しく始まる大坂編の登場人物がちらほらと登場してきました。
14話と次回の15話は登場人物のお披露目的な感じでゆる~い展開になりそうです。
真田家パートでは『大名でもない父上に』という、昌幸の機嫌を損ねる一言を連発したり、おこうと間違えて薫に愚痴をこぼす信幸の描写があり、大泉洋さんが完全にお笑い担当になっていました。
合戦のシーンでは迫真の演技、日常シーンではコミカルな演技と、大泉さんはふり幅の大きな役者さんですね。
そして、個人的に真田丸を見ていて嬉しかったのは、秀吉の下で育った子飼いの武将達の交流が描かれるという事。
秀吉の下で育った加藤清正、福島正則、小早川秀秋、石田三成は関が原の合戦時にはバラバラになってしまいますが、秀吉の下で同じ釜の飯を食べ、昔は仲が良かったのだという描写は、歴史ファンからすると、とても嬉しいシーンではないでしょうか?
犬猿の中といわれる加藤清正+福島正則と石田三成も、若い頃からバチバチ喧嘩していた訳ではないと思うので、その辺りの確執がどう描かれるのかが楽しみです。
まあ、今の時点で山本耕史さん演じる石田三成の嫌味さはかなりのものがありますけどね(笑)
信繁が『人を不快にさせる何かがある』というと、兼続が『頭の良い熱い男』と対照的な評価をしたところは面白かったですね。
この様子だと、関が原の合戦は直江兼続と石田三成の共謀だったという展開が期待できそうです。
あと、竹内結子さん演じる茶々も登場しました。
真田丸の女性人は??なキャラ設定が多いような気もしますが、当時の茶々は10代くらいだと思うので、そう考えれば一応納得です。
ただ、これからはライトな感じではなく、出来ればもうちょっと重厚感のある展開になってくれると嬉しいですね。
茶々は小悪魔的な女性として描かれそうですが、そうなると、もしかして茶々と信繁のロマンス的な話も入ってくるのでしょうか?
そうなれば、茶々vsきりという構図?
それはあんまりいらないかな(笑)
あと、最後に1つ付け加えるとしたら石川数正の扱いが雑すぎる(笑)
石川数正は酒を呑みながら愚痴って信繁に慰めてもらうほど小物な武将じゃないですよ(たぶん)。