前回、上杉家との外交交渉を大成功に終わらせた信繁はそのまま梅にプロポーズ。
身分の違いから側室にしかなれない梅に対しても祝言を挙げたいという信繁の思いもあって近親者にお披露目をすることに。
しかし、その祝いの席さえも昌幸は謀略に利用してしまいます。
1分で分かるあらすじ
- 家康の室賀正武焚きつけ作戦開始。
- 梅が信繁の側室になるにあたり祝言を挙げたいという信繁。
- 昌幸と信幸は賛成するも、高貴な母上・薫が大反対。
- 昌幸の説得で薫から何とか結婚だけは許可が下りるも祝言は中止に。
- 上田城の完成祝いに訪れる室賀正武。
- 昌幸たちから徳川との関係を追及され焦る。
- 正武『やっぱり僕には昌幸を亡き者にすることはできません。』
- 正信『まあまあ、そう言わずに助勢を2人つけるから頑張って。』
- 徳川の策に気付く出浦昌相。先制攻撃のために信繁の祝言を利用する事を決める。
- きりと梅の小さな女の戦い勃発。梅がきりに会心の一撃。
- 宴後に正武と昌幸の碁の勝負。
- 昌相は前もって正武の刺客を始末するなど、相変わらず仕事ができる部下。
- 昌幸の家臣になる事を拒んだ正武が真田丸からドロップアウト。
- 信繁は昌幸が祝言を挙げさせた理由を悟る。
第10話『妙手』の詳細ネタバレ
本多正信の策略
居城・浜松城に室賀正武を呼び出した徳川家康は、正武に上田城築城の真意を訪ねます。
『徳川様と小県の国衆が協力して上杉を抑えるため』と答える正武に、家康は『上田城に入るのは真田』と書かれた証文を見せます。
昌幸に騙されたと憤る正武。
家康は『昌幸にまんまとやられましたな。お主もわしも。』と、正武を煽り、昌幸を亡き者にして正武が小県の惣領になるようにと持ちかけます。
一方、信繁と梅の結婚話が進む真田家。
身分の低い梅は信繁の側室にしかなれないながらも、信繁はきっちりと祝言を挙げたいと思っている事を伝えます。
この事を昌幸と信幸に報告すると2人は大喜び、しかし母親の薫(公家からの嫁で身分が高い)だけが大反対します。
信繁は様々な方法で薫を説得しようと試みるも失敗。
最後には昌幸が説得に出向き、何とか承諾を取り付けるも祝言を挙げるという事には最後まで反対する薫。
ココが落としどころと見た昌幸は信幸に後を託し、信幸の説得と『信繁の妻になれるだけでいい』という梅の思いで、祝言を挙げずに夫婦になる事が決まります。
しばらくして、上田城の完成祝いに室賀正武が訪れる。
信伊から正武が徳川家康と密会していたという報告を受けている昌幸は正武を警戒し、正武も上田城は誰のために造ったのかと探りを入れる。
気まずい雰囲気が流れる中、家康と会ったことを隠そうとする正武の姿を見て、昌幸の疑念は確信へと変わっていきます。
再び浜松城を訪れ、『やはり昌幸を亡き者にすることはできない。』と本多正信に伝える正武。
正信は徳川が後ろ盾となる事を約束し2人の助勢を付けて送り出します。
その頃、またしても正武が浜松城を訪れたという報告が入り、昌相は正武が昌幸を亡き者にしようとしているのではないかと推測。
そうなった場合は逆襲に転じるしかないと考え、信繁の祝言に正武を呼び、その席で決着をつけることを決めます。
祝言の席を血で汚すことに反対する信幸。
正武の本心を見極めるためだという昌幸の言に押され、信繁に身内だけで祝言を挙げることに決まったと伝えます。
室賀正武の最期
祝言の日、じっとしていられず信繁に色々と世話を焼くきり。
そんなきりに対して梅は、
『信繁様は私の旦那様になられたんです。』
『きりちゃんは今もあの人の事が好きだから。』
と図星を指した発言。
この言葉を聞いてきりは部屋を出ていってしまいます。
その後、正武も出席したお披露目の宴が催され、酒宴がたけなわになると、昌幸が昌武を碁に誘います。
正武は『わしに勝ったことがないではないか』と言いながら、昌幸と別室に移動します。
昌幸と正武の対局が始まると信幸は次の間に控え、高梨内記と出浦昌相は隠れ部屋に入ります。
正武の刺客は既に昌相が始末していて万全の態勢。
対局が佳境を向かえると、昌幸は語りかけます。
『隙をついてわしを殺し、この城を奪うつもりであったか?』
『刺客は始末し、隠し部屋に手勢も控えている。わしの家来になれ。そうすれば許す。』
『お主の家来にはならぬ』
正武が隠し持っていた小刀に手をかけた瞬間に昌相が背中を一刺し。
続いて信幸と内記も正武に斬りつけます。
丁度、昌幸の部屋の前にいたきりはこの光景に驚き、悲鳴を上げながら大広間に駆けていきます。
信繁たちが現場に駆けつけると、昌相が『室賀正武が徳川家康にそそのかされ、殿を亡き者にしようとしたところを返り討ちにしました。』と報告。
この状況になぜ昌幸が祝言を許したかを悟る信繁。
昌幸は『真田が大名になるためには室賀がいては困る。すべては真田が大名になるためだ。』と本心を打ち明けます。