北条にも上杉にもつかず独立した大名になることを決意した真田昌幸。
綱渡り状態でありながらも戦乱の世を上手く渡っていきます。
そして人質となっていた昌幸の母・とり。
名将・真田幸綱(幸隆)の妻というだけあって、実は武田家臣にも顔が利く存在でした。
1分で分かるあらすじ
- 神流川の戦いで滝川一益が北条軍に大敗。
- 別れの酒を酌み交わす一益と昌幸。
- 騙されているとも知らず沼田城、岩櫃城は返すという優しい一益。
- さすがの昌幸もこれは複雑。
- 後に昌幸の嘘がバレて一益激おこ。
- 信繫のとり救出作戦はあえなく失敗。
- 囚われた信繁たちは一益の交渉アイテムとなり木曽義昌の元へ送られる。
- とりと木曽義昌が顔なじみであることが発覚。
- とりは人質の身でありながら木曽義昌にビンタ&説教。
- 昌幸以上のとりの交渉力で信繫ときりは解放。
- 2度目の失敗に落胆する信繫。
- 昌幸はナチュラルボーン男気・上杉景勝の元でも安定の2枚舌。
- 帰宅した昌幸、信繁を叱った後に挽回のチャンスを与える理想の上司像を体現。
- 北条へ寝返る手土産は春日信達。
第7話『奪回』の詳細ネタバレ
昌幸の賭け
1582年北条軍と滝川一益が神流川で激突し、滝川軍は総崩れで箕輪城に退却。
昌幸はこの機を狙って沼田城を奪還します。
しかし、人質に取られていたとりは箕輪城に連れて行かれていたため、沼田城を矢沢頼綱に任せ、信幸に岩櫃城の攻略を命じると、昌幸は信繫と共に箕輪城に乗り込みます。
北条軍との戦に破れた一益が信濃を抜けるまで人質は預かると伝え、昌幸も仕方なくこれに同意します。
一益に気付かれないように沼田城を奪還している昌幸は早くとりを連れて帰りたいが、一益と酒を酌み交わす事に。
そこで一益は岩櫃城と沼田城は昌幸に返そうと思っていると一益が伝えます。
これにはさすがの昌幸も後ろめたさがあり、信繫に嘘がバレる前に一益が立ち寄るであろう小諸城でとりを奪い返すように依頼し、真田の郷に戻ります。
しかしこの時、昌幸が沼田城を落としたという報告が一益の元に入ります。
翌日一益は小諸城へ入る。
信繫は参十郎と共に一益の家臣と偽って堂々と城に侵入し、とりときりの元に辿り着きます。
しかし救出が成功しそうな時に、きりが信繫からもらった櫛を忘れたと引き返し、これが仇となってか一益に捕まってしまいます。
とりと木曽義昌
一益は信濃を出るために木曽義昌に信繫らの人質の身柄を引渡し、交換条件として義昌の領地を通り抜ける。
義昌の前に引き出された信繫たち一行は『いずれわしは信濃一国を治める大名になる』と言い放つ義昌と対面。
しかし義昌はとりの姿を確認すると態度を一変する。
『宗太郎久しぶりです。』
とりは義昌を子供の頃から知っていて義昌はとりに頭が上がらない様子。
とりは義昌を平手打ちし『大恩ある武田を裏切りよって』と叱りつける。
そして義昌と話をつけ信繫ときりを解放させる。
信繫の落胆
松に続いてとりも連れ帰ることができなかった信繫は落胆。
信幸も奪還した岩櫃城と真田屋敷の事で手一杯になり、信繫に言葉をかける余裕がない。
そんな中、昌幸が上杉景勝の下へ出向き『真田は決して北条に寝返ることはない。共に力を合わせて信濃を守りましょう』と伝えると、景勝もこれを了承。
後の計略を信伊に任せる。
真田の里に戻った昌幸はとりを連れ戻せなかった信繫を叱る。
信繫が失敗するのは感に頼りすぎるから。
自分も感で動くが、それは経験に裏付けされているから可能なのだと説明する。
真面目な信幸と面白い行動をする信繫は2人で1人。
そう言い放つと昌幸は、信繫に上杉家の春日信達の調略を命じる。
昌幸は春日信達を北条につく際の手土産にする算段。
誰の下にもつかないと決意した昌幸はそれまでの筋書きを自分の中にしっかりと描いている。