安土城を脱出した信繫一行は明智の兵に見つかってしまいます。
一方、本能寺の変で信長が倒れ、強力な後ろ盾を失った信濃の国衆達は新たに北条の下につくことを決めます。
表向きは昌幸もこれに同意しますが、内心では北条と織田の間での二股外交を画策していました。
1分で分かるあらすじ
- 逃走中の信繫一行。松がハンターに見つかり崖から転落。
- 抜け殻の義兄・茂誠を残して信濃に向かう信繫と佐助。
- 国衆の離反で窮地に立たされた滝川一益は昌幸に人質を要求。
- 信繫と出浦昌相が遭遇。昌相もなかなかの男気の持ち主。
- 昌幸、滝川と北条に二股をかける事を決意。1人に選ぶのは無理。
- 北条氏政もかなりの狸であることが判明。
- 松を助けらず落ち込む信繫に父と兄の優しさ。
- きりは相変わらず素直になれない。でもそれがいい。
- 相変わらず癒し系の梅。やっぱりこれもいい。
- 一益への人質はゴッドマザーのとりに決定。きりは付き人として同行。
- 仲良くする信繫と梅を見かけ傷心のままきりは出立。
- 秀吉の話を聞き、滝川一益を見限る昌幸。こいつはダメだ。
- 北条が滝川攻めを開始。一益からの援軍要請を昌幸は無視。
- 昌幸『独立大名に俺はなる!!』。
第6話『迷走』の詳細ネタバレ
松とはぐれる
安土城から脱出した信繫たちは琵琶湖近くの農家に身を隠す。
しかし明智の兵に発見され、逃げる途中で松が崖から琵琶湖に転落。
気力をなくした茂誠を残して信繫と佐助は信濃へ向かう。
滝川一益の元にも本能寺の変の知らせが届き、昌幸は一益から呼び出される。
悩む昌幸に信幸は『滝川一益の下で明智討伐に加わり、信長の仇を討つべき』と主張。
この信幸の誠実さに昌幸は感心する。
窮地に立たされた一益は真田に人質を出す事を要請し、昌幸はこれを了承する替わりに信長の仇を討ち、織田家中を率いてほしいと伝える。
北条氏政への接近
信濃へ戻る信繫たちは森長可を警護してきた出浦昌相と遭遇。
『明智が天下を取るのでしょうか?』と質問する信繫に、昌相は『主人を不意打ちで襲った人間に組する者は少なかろう』と伝える。
一旦主従の契りを交わしたら最期まで尽くすという素っ破(すっぱ・忍び)の流儀には値打ちが出ると昌相はみている。
昌幸は真田屋敷に国衆を集め、今後の方針を話合う。
ここで室賀正武が北条に使えて織田を追い出すと発言し、これに国衆の意見が一致。
この流れに昌幸も『われらは北条に従う。』と変わり身の早さをみせる。
昌幸の本心は滝川と北条を天秤にかける二股外交。
北条氏政の元に信伊が使者として赴き、滝川領を攻めないようにと頼むと氏政はあっさりとこれを了承。
しかし氏政にその気はなく、滝川一益を油断させておいて上野に攻め込むという算段。
信繫と梅
真田屋敷に帰った信繫は松を助けられなかったと落胆。
昌幸と信幸は信繁をいたわる。
信繫ときりが廊下ですれ違い、きりは信繫を慰めようとするも
『みんなに言ってほしいんでしょ、あんたのせいじゃないって。』
『口が裂けても言いませんから。』
と心にもないことを言ってしまう。
そんな信繫の足が向かったのは堀田作兵衛の家。
信繫は梅に松をすくえなかった事や自分のふがいなさを吐露する。
そんな信繫に
『源次郎様が帰ってきてホッとしている。』
『真田の郷に何かあれば必ず私をお助け下さい。』
と伝えると、信繫の気分がいくらか和らいだ。
昌幸の覚悟
一益への人質には昌幸の祖母であるとりが選ばれ、きりが同行することになる。
出立の前に信繫に会いに行ったきりは仲良さそうにしている信繫と梅を見つけ寂しげに2人の姿を見つめる。
一方、上方では羽柴秀吉が明智光秀を倒し、信長の敵討ちに成功。
秀吉の話を一益から聞いた昌幸は、一益の下につくことをやめる決心をする。
程なくして北条氏政が5万の大軍を上野に派遣。
一益から真田に援軍要請が届くも昌幸はこれを無視。
昌幸は行動を促す信幸と信繫に真田は誰の下にもつかない事を宣言。
自分達の力で真田の地を守り抜くと決意する。